著名な女性人権活動家、倪玉蘭さん(56)ら14人に2016年の「世界の勇気ある女性賞」を授与するとアメリカ国務省は28日発表した。
倪さんは中国当局による土地強制収用の被害者らへの支援で知られ、服役中に米政府が中国政府に釈放を求めていた活動家の1人。国務省は授賞理由について「警察の度重なる脅迫にもかかわらず、ひるむことなく人権擁護を続けた」とした。
中国当局は26日、北京市にある倪さん夫妻の借家から夫妻を強制退去させた。受賞決定前のいやがらせの可能性が高い。
倪さんは受賞の知らせを駐中国米大使館から受けたといい「非常に光栄だ。ただ、私たち家族を含め多くの中国人に対する人権侵害は深刻さを増している」と話した。強制退去後、友人宅に身を寄せている。