私たちは天安門事件を決して忘れない
1989年6月4日、天安門で民主化を求める市民・学生たちは軍隊による残酷な弾圧を受けました。それ以後も中国政府は、天安門事件についての言及を許さずこの事件の真実を隠蔽し続けています。私たちは、この悲劇を忘れることはありません。
あれから27年が経ちましたが、中国共産党政府は未だ天安門事件と向き合うことなく独裁を続けています。そしてノーベル平和賞を受賞した劉暁波氏(「独立中文筆会」の前会長)をはじめ、多くの人権や自由を求めて声を上げる人々を不当に逮捕投獄し、弾圧は未だに厳しく行われています。
劉暁波さんは懲役11年の刑に処せられましたが、まもなくその刑期も半分が過ぎようとしています。劉さんをはじめとする活動家たちが自由に活動できるよう、私たちは働きかけてまいりました。しかし残念ながら、中国国内で、人権活動家や弁護士に対する弾圧がますます厳しさを増してきています。
民主と人権は、あらゆる社会の基盤となるべき考え方です。中国に第一に尊重されるべき理念です。今年の3月10日、国連人権委員会にて、日本政府は他11カ国と共同声明を出し、中国の人権改善を訴えました。私たちはこれを感謝します。私達の最終目的は、全世界から中国共産党に最大の圧力と衝撃を与えることです。今回の集会にお集まりの皆さんと協力し、今後も尽力いたします。
2016年5月吉日于東京
王進忠
王進忠 ジャーナリスト
『中国民主団結聨盟』(本部米国)副主席・
「独立中文筆会」の獄委会委員