中国共産党の政治理論誌「求是」の副編集長で、随筆家としても知られる朱鉄志氏(56)が26日早朝、自殺した。共産党機関紙、人民日報のウェブサイト「人民網」などが報じた。動機などは不明でさまざまな臆測が広がっており、来月1日の党創建95年を前に中国メディアが記念の報道を繰り広げる陰で、注目を集めている。
胡錦濤前国家主席の側近だった人民政治協商会議(政協)元副主席の令計画氏=収賄などの罪で起訴=の事件に関与していたとの見方もある。北京の同誌編集部が入る建物の地下駐車場で首つり自殺したと伝えたニュースサイト「財新ネット」は閲覧できなくなった。
中国メディアによると、朱氏は政治理論誌の編集に約30年携わり、随筆なども多数出版していた。(共同)