【北京時事】中国で「物言う企業家」として政治経済・社会問題で発信を続ける大手不動産会社「華遠地産」会長の任志強氏(64)が、習近平共産党総書記(国家主席)を批判した発言を問題視され、3700万人以上のフォロワーを抱える中国版ツイッター「微博」のアカウントが28日、強制閉鎖された。微博閉鎖を発表した国家インターネット情報弁公室は「ネット空間は法外の地でなく、違法情報を流してはいけない」と批判した。
習主席は19日、党機関紙・人民日報、国営通信・新華社、国営中央テレビを視察した後、報道世論工作座談会を開催。「党・政府が管轄するメディアは宣伝の陣地であり、党を代弁しなければならない」と、党への忠誠を命じた。これに対して任氏は微博で「『人民政府』はいつ、党の政府に変わったのか。メディアが人民の利益を代表しなくなる時、人民は隅に捨てられ、忘れ去られる」と疑問を呈した。2016/02/28