「核心」習近平が向かう終身独裁者への危うい道

發佈時間 : 2016-11-8 22:36:10
「核心」習近平が向かう終身独裁者への危うい道

<中国の指導者の中でも最高位の呼称「核心」を自分に対して使わせるようになった習近平は、かつて毛沢東が歩んだ終身独裁者への道を歩みつつある>

2016年10月27日は習近平にとってかなり重要な1日だった。共産党の機関紙「人民日報」は党の重要会議「6中全会」閉幕を伝える社説の中で、正式に「習近平同志を核心とする党中央」という表現を使った。

「核心」は中国政治の中でとても大きな意味がある言葉だ。中華人民共和国の創建した第1世代の指導者で、独裁者でもあった毛沢東にしてみれば、「核心」の肩書を持つ者は自分一人で十分。ところがその後任者の鄧小平は、自分の呼称に「鄧小平を核心とする党中央」という言い方を使い、さらに後継者として江沢民を指定した後、この称号を江に贈った。しかしその後任の胡錦涛は権威が足らず、江は胡にこの称号を授けなかった。習近平が自分で「核心」の帽子をかぶり始めたことは、彼が「皇帝の夢」へとまたさらに一歩近づいたことを意味している。しかし、この一歩で彼が近づいたのは王の玉座なのか、破滅へ向かう深淵なのか。

彼は外交ではまるで帝国主義のような横暴な政策を進め、多くの隣国との関係を悪化させてきた。同時に国内の外貨準備高が急減する現状を無視して、ややもすれば数十億ドル、あるいは100億ドルを使ってフィリピンとマレーシアなどの国を「買収」してきた。

【参考記事】香港学生リーダーを捕まえる「邪悪な竜」の長い爪

以前の香港映画、特にカンフー映画ではよく「大中華」をたたえる表現が使われた。自然と流れ出る愛国主義的感情は全中国を感動させたものだ。中国で改革開放が始まる前の1950年代、大量の中国国民がまだイギリスの植民地だった香港に密航し、親切な香港人はこの難民たちを受け入れた。2008年の四川大地震で、香港の人々は100億香港ドルを被災地域に寄付した。ところが習近平政権が始まった後、中国と香港の対立は激化し、2014年には「雨傘運動」が起きた。最近はこれまでなかった「香港独立運動」の動きも現れている。

習近平は台湾問題でもかなり失策を犯している。台湾に対して手を差し伸べるどころか恫喝を繰り返し、かえって台湾人の憎しみを激化させ、国民党の惨敗を招いた。その結果、台湾は中国からだんだん遠ざかっている。

中国経済は熱狂的かつ根拠なく楽観的な急成長を経験した後、ついにバブル崩壊の現実に直面しようとしている。ところが習近平が取り組んでいるのは国民の期待する改革ではなく国有企業の強化、さらには計画経済時代への後退だ。

政治面では、習近平は政敵を「消す」一方で自分の腹心を取り立て、民間の反体制派を厳しく弾圧してきた。ある程度大胆な人々さえ、今は習近平の力を恐れてだんまりを決め込んでいる。もともと習近平の政治改革に期待していた知識人は沈黙し、習近平は任期にとらわれず続投していいというムードを高揚する文章が絶えず現れている。

ギリシア神話にナルキッソスという名の美少年の話がある。ナルキッソスは池の水面に映った自分の姿に心を奪われて離れられず、最後はやつれて死ぬ。そして死んだ後、水仙に変わる。習近平は今、自分の皇帝姿にうっとりして、水辺から離れることができない。彼はおそらく毛沢東の後継者の中で、最も終身独裁者になる可能性がある人物だ。ただし、中国共産党の最後の指導者になる可能性もある。独裁で始まり、その崩壊で終わる――独裁者の水仙は美しいだろうか?

≪中国語原文≫
2016年10月27日,对习近平来说是非常重要的一天,党媒《人民日报》在中共十八届六中全会闭幕社论中,正式提出”以习近平同志为核心的党中央”。”核心”这个词在中国政治中有不同寻常的重要意义,对于中华人民共和国的缔造者,第一代领导人毛泽东来说,身为威望最高的独裁者,不需要再多一个”核心”的头衔了。后任者邓小平先是给自己加上了”以邓小平为核心的党中央”这样的说法,在指定江泽民为继承人之后,又将”核心”的头衔赠送给了江,而江的继任者胡锦涛权威不够,前任又不肯授予。如今,习近平开创性地自己给自己戴上了”核心”的帽子,标志着他离皇帝梦又更近一步,然而,这一步是离王座更近,还是离毁灭的深渊更近呢?

他在国际上推行霸道的帝国主义外交政策,几乎把邻国的关系全部搞砸,同时不顾国内外汇储备减少的现状,动辄用几十上百亿美元收买菲律宾和马来西亚。

过去的香港电影里经常表现大中华情结,尤其是功夫电影里,自然流露的爱国主义情怀经常能感动全中国。1950年代至中国改革开放之前,大量的中国居民偷渡到当时尚属英国殖民地的香港,是热情的香港接纳了这些难民;2008年四川大地震,香港人民捐献了一百多亿港元支援灾区。然而习近平统治之后,中港矛盾激化,2014年香港爆发了占中运动,现在甚至出现了前所未有的”香港独立运动”的风潮。

习近平在台湾问题方面也相当失策,持续对台的威胁恐吓,不仅没有帮助,反而加剧台湾人的憎恶,导致国民党惨败,台湾离中国越来越远。

经济方面,中国经历了高速增长的狂热和盲目乐观之后,终于要面对泡沫经济崩溃的现实,而习近平的应对并不是人们期望的改革,而是企图加强国企,甚至倒退到计划经济时代。

政治方面,习近平不断消灭对手,扶持自己的亲信,严厉镇压民间的异见人士,连有些大胆的批评者都畏惧习近平的淫威而收声。原先还期待习近平政治改革的知识分子都日渐沉默,而呼吁习近平打破连任期限的造势文章不断出现。

在古希腊神话里,有个俊美的男神名叫纳西瑟斯,传说他看到了池塘里自己的倒影,竟然沉迷在自己的美丽之中无法自拔,最后憔悴而死,死后化为水仙花。今天习近平沉醉在自己的皇帝影子里也无法自拔,他可能是毛泽东之后最有希望成为终身独裁者的中共领导人,也可能是中共的最后一代领导人,从独裁开始,以独裁垮台告终,独裁者的水仙花美丽不美丽?

辣椒(ラージャオ、王立銘)

風刺マンガ家。1973年、下放政策で上海から新疆ウイグル自治区に送られた両親の下に生まれた。文革終了後に上海に戻り、進学してデザインを学ぶ。09年からネットで辛辣な風刺マンガを発表して大人気に。14年8月、妻とともに商用で日本を訪れていたところ共産党機関紙系メディアの批判が始まり、身の危険を感じて帰国を断念。以後、日本で事実上の亡命生活を送っている。